私の家に新しいテーブルがやってきた。姉が自分は使わないから、使うならもらってほしい、といって私に譲ってくれたのだ。卓は畳一枚を一回り小さくしたくらいの大きさ、こげ茶色の脚がついていて、その脚からはうっすらと木目が見えている。 私は姉からもら…
「あの人の笑顔を思い出せないんだ」 「ふうん」 「なんでなんだろう」 「その人の本当の笑顔を見たことがないからじゃないの。それか、あなた自身が笑えていないからとか」
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