不知火文庫

私設図書室「不知火文庫」の管理人が運営しています。

退屈

 退屈なものは案外飽きない。命令されてするものを除けば、退屈するまで続けるには飽きにくいものでなくてはならないからかもしれない。

 退屈なものに浸り、繰り返す。その行為にはある種の陶酔感と安心感がある。意義や意味がなくても続けることができる行為だからだろうか。それとも、浸ることそれ自体にある種の意義や意味があるからだろうか。