不知火文庫

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悲しみと仲良くすること(走り書き)

「私は悲しい」

「そうか。それでも、生きていかなくてはならない。君も私も。」

 諦めることが悪いとは思わない。救いはまだある。楽しみを追い求めるだけではなく、悲しみと仲良くすることを学んだ方がいいのだろう。

「うん。今は悲しみをうまく味わう訓練を積むときなのかな」

 悲しみをうまく味わえるようになれば、悲しみに打ちのめされることは少なくなるだろう。悲しみと仲良くすることができれば、人生はきっとより豊かになる。

「そうかもしれない。悲しい出来事を変えることはできない。悲しいものは悲しい。それでいいと思う。しかし、悲しみ方を変えることはできる。悲しみと仲良くする方法はきっとある。意思あるところに道は拓ける。そういうものだと思う。君に意思があれば、きっと道は拓ける」