不知火文庫

私設図書室「不知火文庫」の管理人が運営しています。

雑記

文化

「文化ってどんなもののことをいうんだろう」 「不便な手続にうまく理由をつけて楽しくこなす知恵のことじゃないかな」 blackteahouse.hatenablog.com

思考と感覚と緩募

中編執筆中です。 また、共同執筆したり、互いに励まし合ったり意見を交換したり校正しあったりしてくださる方募集しています。

テイスティング

私は行きつけの珈琲屋(http://hiroshige-coffee.com/)さんで珈琲を注文するときは複数の候補を挙げて、その中からランダムに出してもらうようにしている。 そして、銘柄が何かを当てる。当てても景品やおまけはない。ただ、自分の味覚の鋭さに自信がつく。…

カレーディナー

行きつけの珈琲屋さんは第1〜第3土曜日にカレーランチを、第4金曜日にカレーディナーを催している。どちらも予約制だ。 以前から気になっていたので、食べることにした。今まで食べたことのない味がする。すごく美味しい。 カレーを作った天海さん曰く、南イ…

退屈

退屈なものは案外飽きない。命令されてするものを除けば、退屈するまで続けるには飽きにくいものでなくてはならないからかもしれない。 退屈なものに浸り、繰り返す。その行為にはある種の陶酔感と安心感がある。意義や意味がなくても続けることができる行為…

断言

何かについて断言する人は、断言できる程度のことしか理解しようとしていないようにみえる。

洗練

洗練された行為はあまり意識されないときに表出する。 あることについて、洗練されているとはどういうことかを考えているときに、その洗練された行為を行うことはできない。 洗練はその過程で必ず意識を要する。しかし、意識は必ず「ずれ」を生む。行為を行…

達人

静かに襲い掛かってくるものは劇的に襲いかかってくるものより恐ろしい。身構えたり策を講じたりすることが困難だからだ。静かに襲い掛かってくるものの存在を異常と認識することは劇的なそれよりも難しい。異常を認識することができなければ、達人でもない…

推進力と羅針盤

現状を肯定的に捉えられること、望む未来を想像できること、そこまでの道筋を具体的に想像できること。それらがあなたを望む未来へ導く。 現状を肯定的に捉えられれば力が湧く。目的とそこまでの道筋を想像できれば望む未来を引き寄せる行動の精度が高くなる…

怖いもの見たさの心理

怖いものをあえて確認しに行こうとするのは、未知の脅威を忌避するためかもしれない。また、その未知が身近にあればあるほど、確認しに行く動機が強まるのではないか。

メモ

私はメモが好きだ。携帯電話、タブレット、PCなどのメモではなく、紙のメモだ。入力の速さや管理のしやすさという観点からいえば電子媒体の方が優れていることが多いが、それでも私は紙のメモを好んで用いる。 捉えづらいもの、形になる前のものを捉えるには…

文化の定義

文化を定義する方法はいろいろあると思うが、「『健康的な生活を送るためにした方がよいこと』を楽しくこなすための作法」がよいのではないかと思う。 【追記】 考えようによっては掃除だって文化だ。

拝借

できないことをし続けると好ましくないほど疲弊する。できないものはできないし、向いていないことは向いていない。それでもなおできるようになろうとして特定のことに居着いてしまうと思考や感覚が麻痺し、さらに深いもやのなかに入り込んでしまう。 こんな…

抹茶プリン

抹茶プリンを作ることにした。彼女に抹茶プリンを作ってほしいといわれているのだ。先日、試しに作ったが、甘ったるい上に生クリームが濃厚すぎた。今回はそれを改善するために生クリームと砂糖の量を減らし、牛乳を増やす。 また、彼女が好きだと言っていた…

炭酸風呂

炭酸風呂を試すことにした。炭酸風呂に入ると血流がよくなるらしい。 二酸化炭素が毛穴から体内へ入る。すると、血液中の二酸化酸素の濃度が高まり、血管内が一時的な酸欠状態になる。身体はその酸欠状態を解消しようとして、より多くの酸素を送ろうと血流を…

室町

線香を取り出して軽くにおいを嗅ぐ。カレーのスパイスのような香りが鼻腔の奥をくすぐり、すぐ後に白檀が続く。音楽はかけない。この線香は自然の音と合わせる方が良さが引き立つ。 マッチを箱の側面でこする。燐が爆ぜる音とともに少し大きめの炎が生じる。…

そのレモネードに足りないもの

時刻は23時。漸く掃除がひと段落ついた。額や背中から玉のような汗が溢れ出ている。周囲の空気がねばねばとまとわりついてくる。熱が私から逃げないように空気で包み込もうとしているかのようだ。 今年の夏は随分暑い。夜になっても気温は高いままだ。しかも…

掃除と誰の義務でもない仕事

職場の公共スペースを掃除することが僕の日課だ。 最初に始めたのはある日の昼休憩。僕は休憩時間にはたいてい本を読んだり同じ課の人たちと談笑したりするのだが、その日はなんとなくみんな静かだった。かといって本を読む気にもなれない。 時間を持て余し…