不知火文庫

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断言その2

 私は極力断言することを避けるようにしている。会話をしているとき、考えごとをしているとき、文章を書いているとき、その他ほとんどの場面において。

 自分の知性が完全ではないこと、自分が間違っている可能性があることを考慮しているうちにそうなった。断定を避ければ間違いに気づきやすくなる、周囲から追加の判断材料が集まりやすくなる。ベターを採りやすくなる。だから私は断定を避ける。

 もし意見を言う場合は「今、この条件において、私が持つ判断材料と経験においては、おそらく」という枕詞が付く。