迷い
私が他のものと一緒に居られるのは邪魔にならないときだけのように思えて悲しくなった。邪魔だと感じたら、私は他人をいとも簡単に突き放せてしまえるかもしれない。そんな自分に疲れていた。一緒にいてくれる人に申し訳なく思った。
邪魔になっても共存していける適切な距離はどのくらいなのか、今の距離からどれくらい変化するのか、考えれば考えるほど憂鬱になる。
適切な距離は救いと幸せを約束してはくれない。そのことを理解はしている。しかし、私はその事実を受け入れずに済ませられるならば、受け入れない道を選びたい。
その願いが私を踏み止まらせ、苦しませ、そして、私を今の私にした。先のことはわからないが、これからも迷いが私を形作っていくのだろう。救いと幸せのある未来に導かれるよう、迷いに向かって私は静かに祈った。