不知火文庫

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 認識できる枠組みの外にはもっと大きな流れがある。そしてたいていの場合、それが認識できるようになる頃にはもう変えることができない。運命は変えられなくなってから我々のもとにやってくる。または変えられなくなったものを運命という。

 運命がやってきたときは流れを変えようとすることよりも身を委ねること。勝つことより負けないこと。とにかく生き残ること。

 生き残れば未知の運を掴む可能性が増す。いいものもあれば悪いものもある。だが、時間を稼げれば好機を得る機会は確実に増える。

 下手に勝つより上手く負ける方がよい。よい運は強いものより上手いもののもとにやってくる。