不知火文庫

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待ち人2

 会いたい人がいる。私はずっと待ち続けている。あの人は気づいているのだろうか。私が嘆いていることに。私が迷っていることに。想いは日々揺らぐ。挫けそうになる決心、いつまで守り切れるののだろう。私は自分に自信を持てなくなる。

 

 報われない想いになるかもしれないよ、と風が囁く。そんなことは知っている。だけど、まだわからないから。完全に信じきることはできなくても、まだ待つことはできる。報われない想いになったとしても、答えが出るまで私はここで待っている。