不知火文庫

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2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

先生は良心を信じる。たとえそれが微かでも。

君の優しさに多くの悪意が含まれていたとしても、おそらく、少なくともあのときは、君の優しさは人を救った。私は君の悪意を肯定はしない。同じように、君の悪意から出た優しさを否定もしない。ただ、君の心のどこかに眠る善意、それを信じている。

欠落

きっと元から欠落していたんだと思う。欠落が活動を生み出している。欠落しているから食べなくてはならない。欠落しているから他の誰かがいなければ生きていけない。欠落しているから足を動かし、手を動かし、生命を燃やし、生命の環を循環する。すべて欠落…