不知火文庫

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個性

 その分野で一番または無二の存在になれるか、と尋ねられたら、あなたははいと答えられるだろうか。あなたの答えがどちらでも、あなたはおそらくそうはなれない。そういうものだ。でも、それでいい。ほとんどの人はそんなものだ。

 個性というものについていうならば、この世界はあまり慈悲深くない。「私」にできることは他の人にもできる。「私」の代わりはいくらでもいる。世界は私たちから自信や個性をどんどん剥ぎ取っていく。私たちはどんどん何かを失っていく。

 しかし、本当の勝負は失ってからだ。個性は喪失を経て生まれ変わる。

 きちんと恐れ、きちんと失え。

 

↓4分37秒からのギターソロ→キーボードソロがすごく好きです。

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