【悪魔の手】の設定
↓以下の案、もらってくださる人いませんか。この案を使用して作品が出来上がった場合、私にも見せていただけると嬉しいです。
【悪魔の手】の設定
◇3つの願いを叶えられる。ただし、願う側が願いを具体的に想像できていない場合はあまりうまく願いが叶わないことがある。
◇3回使うと、それまでに叶えた願いに応じた規模で、世界に終末が訪れる。
◇3回目を使うのは、大切なものがない人だけではないか。
◇大切なものがいる人はその3回目を恐れて3回目を使わないのではないか。
◇いざという時のために2回目を取っておくかもしれない
◇1回目は力が本物かどうかを試すために使ってみるかもしれない。
〔結末〕3回目に起きる終末が嘘であるという確証なしに力を行使した人がいた。結果、世界は終末しなかった。しかし、悪魔の手を使った者の軽率かつ自分勝手な行動を見て、周りの人々たちは全員そっぽを向いた。
→彼に課された世界の終末は信頼の終末だった。その結果、彼は今まで属していた世界では生活していくことができなくなった。
〔2017年9月17日追記〕
月詠み 日々細胞分裂 (id:rasinnbann)さんがこの案を作品に仕上げてくださりました。ありがとうございます。
原理主義
「原理主義のもとになった原典に人格があったり、原典を作成したものたちが生きていたりしたら、彼らは原理主義になって原理を遵守するのかな」
「どうだろうね。でも僕ならしないな。たぶん、原理というのはベストとまではいかなくても、周囲の環境や条件をベターにしやすくなるように設計されたもの。あくまでも、手段であり道具でしかない。それも、期間限定の。それを不可侵のものとしてあがめるなんて、考えるだけでも気が滅入るな」
「わかる、それ。たぶん、原理は聖なるものや不可侵のものをあがめるために作られたんじゃない。我々の幸福と生命を守るための知恵として創り上げられたものなんだろうね。今の時代から振り返るとそう解釈したくなるだけで、本当のところはわからないけど」
「それにしても、人類史上最も多くの人を殺してきたのは、人を導くはずだった原理や原典なのかもしれないと思うと複雑な気持ちになるね。それでもないよりはましだったのかな」
美しい死
彼が死んだ。仮想の中で死に続けるうちに疲れてしまったのだろうか。
美しく死ぬにはまだ早い。まだ無粋なくらい必死で生きられるはずだ。私は彼にそう伝えたかった。しかし、彼にとってはそうではなかったのかもしれない。彼は、いつか来る生きられなくなるときもより先に彼自身を殺そうとし、そして、美しく死んだ。
美しく枯れるにはまだ早い。美しく枯れるよりも、見苦しくても行動することを選んでほしい。その思いが彼に届くことはなかった。
一度死ねば、もう二度と生き返らない。もう二度と元には戻らない。
無粋なほど必死で生きるものは見苦しい。ときには不快ですらある。それでも、彼にはまだその生き方を手放してほしくなかった。だが、彼は階段をひとつ登った。
死はいつも私たちの側にいる。そして、階段を登るほどに、心に飼う死は増えていく。
彼が私の中からいなくなった。そして私だけが残された。彼が埋めていた部分はそのまま消えたのか、それとも私の中に融けたのか。今の私にはわからない。