不知火文庫

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 面白い定義、面白い設定、面白い内容は大切だ。しかし、それだけでは作品が文章でなくてはいけない理由はない。

 

 ある私は、「文章という媒体を選択することが必然となるような作品を作りたい。その上で面白い定義、面白い設定、面白い内容を盛り込めれば……」と願う。

 別の私は、「こんなこだわりを持つことは、たぶんあまり良いことではない。文章以外の表現方法がないものがそんなに重要か。そんな妙なこだわりで可能性を狭めず、もっと自分の心のままに書こう。その方が面白いしいいものができるよ」と提案する。

 

 どちらも私の心の声だ。どちらが正しい、などとこだわることはしない。どちらも大切だ。自分の声は全て大切だ。